狂気を感じた「MJ’s FES みうらじゅんフェス」in川崎市市民ミュージアムで学ぶ「ない仕事」の作り方

MJ’s FES みうらじゅんフェス

まずはこの詩を読んでください。

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何の為に俺らは

     三浦  純

何の為に俺らは 学校へ通っている

何の為に俺らは 彼女がほしい

何の為に俺らは 勉強をしている

何の為に俺らは こう楽しくないんだ

何の為に俺らは こう悲しんだ

何の為に俺らは 詩を書いているんだ

何の為に などと言われると

答えられない事の多いことよ 俺らは

何の為に俺らは 生きている

そんな事知った事じゃないんだよ俺らは

ただ目に見えぬ神が 俺らをおもちゃに

して遊んでいる そんな感じがする

何の為に俺らは 疲れ果てているのか

すごいぞみうらじゅん。すごく考えさせられるぞ。

このような作品が、川崎市民ミュージアムの中に、みうらじゅんのブームの時系列に沿って、所狭しと並べられています。詩集だけでも、かなりの数の冊数がありました。

他にも、

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冷マ」こと冷蔵庫に貼るマグネットの広告が大量に4台の冷蔵庫の正面と側面に所狭しとに貼ってあったり(ちゃっかりみうらじゅん自身の「冷マ」を作っているところがおもしろい。)

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フィギュ和」という和風の人形が大量に集められていたり、

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アウトドア般若心経」という 、般若心経を街にある看板の漢字を使って書いたものなどもありました。

他にも、「Since」や「ゴムヘビ」や「はかせたろう」など、こんなのも集めてのか!と驚くようなものまでありました。なんと18禁コーナーも。笑

『「ない仕事」の作り方』

みうらじゅん展では、みうらじゅんの狂気じみた収集癖をまざまざと見せつけられるとともに、『「ない仕事」の作り方』で読んだことを実感することができました。

「ない仕事」の作り方

「ない仕事」の作り方

 

 『「ない仕事」の作り方』には、一人電通でもあるみうらじゅんの仕事の仕方が書いてあるので、みうらじゅんファンにはもちろん、ビジネスパーソンにもおすすめしたい1冊です。案外、泥臭くやっていることが分かります。

3ステップで「ない仕事」を作る

では、「ない仕事」をつくる過程をゆるきゃらブームを例にして見てみましょう。(意外と「ゆるきゃら」という言葉を作ったのが、みうらじゅんであることを知らない人も多いので、これを機に覚えてください。)

1、名称とジャンル

なんとなく気になるものってありますよね。例えば、地方の物産展の隅にいる、哀愁を漂わせたマスコットのようなものです。普通の人はちょっと気になって終わりですが、「ない仕事」をつくるためには名称とジャンルをつけてしまいましょう。

「ゆるい」+「キャラクター」=「ゆるきゃら」のように。

こうして新しい名称とジャンルが生まれます。だいたいみうらじゅんの名称のつけかたは、言葉を合体させる手法と、だじゃれのように言葉遊びをする手法です。

2、洗脳と収集

次は、自分は「ゆるキャラ」が大好きであると洗脳して、収集します。ここで大量に集めることが何より重要です。先に大量に集めて、それから好きになるのです。だからこそ、それを買ったり見たりするためには、どこへでも出かけていくのです。

この収集に関しては、「MJ’s FES みうらじゅんフェス」に行くことで体感できます。それはも狂気の沙汰です。

3、発表

みうらじゅんは「ゆるキャラ」を大量に集めた時点で雑誌に企画を持ち込みました。でも結局、みうらじゅんなら簡単に連載できるんでしょって思いましたか?そんなことはありません。ここでみうらじゅんは、以外にも編集者を「接待」するのです。

編集者を酒の席に招き、ごちそうし、酔っていい調子になられた頃を見計らってプレゼンをするのです。

「ない仕事」の作り方より引用

 そしてやってくるブーム

このようにして連載やイベントを起こして仕事にします。これでひとつ、「ない仕事」がつくられました。でもこれだけではありません。次にやってくるのがブームです。

ブームというのは、この「勝手に独自の意見を言い出す人」が増えたときに生まれるものなのです。 

仕事」の作り方より引用

いろいろな場面で「ゆるキャラ」について意見を言う人がでてきます。こうなれば、あなたがブームの第一人者です。意見を言える余白を残すためにも、名称やジャンルをつけるときにはっきりと定義付けはしない方がいいのです。

とにかく行ってほしい

「ゆるキャラ」を元に「ない仕事」の作り方を書きましたが、『「ない仕事」の作り方』では、もっと細かいみうらじゅんの仕事術が書かれているのでおすすめです。

そして、本書を読んだ上で「MJ’s FES みうらじゅんフェス」に行くことで、想像をはるかに超えるみうらじゅんの収集癖と継続力を感じることができるはずです。

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