【Netflix】ブラックミラー「メタルヘッド」感想(ネタバレあり)なんで白黒なの?

〔2018年3月24日更新〕

Netflixで、「ブラックミラー」シーズン4−5「メタルヘッド」を観ました。

あれ、全然ブラック・ミラーっぽくないぞ。って思った人も多いのでは?

いやいや、そんなことはないんです。これぞブラックミラーなんです。

あらすじ

f:id:LP990:20180101123332p:plain

オンボロの車を走らせているのはこの3人。

彼女たちはある探しものを見つけるために倉庫に向かいます。

命が残り少ない妹に、少しでも安らぎを与えるために。

 

倉庫の中で探していた大きめの箱が見つかりました。

男性がハシゴを登って取りに行くと…その箱の後ろで待ち伏せしていたのが「イヌ」と呼ばれる殺人ロボットでした。f:id:LP990:20180101123447p:plain

子犬くらいの大きさの「イヌ」は(タイトルから察すると)メタル製の頭をしている4足歩行のロボットで、太陽光で充電します。

小さいけど、人の頭を一発で吹っ飛ばせるくらい殺傷能力が高いです。

また、散乱銃のようにして居場所を探知できる弾をたくさん発射できるのも厄介で、これが身体に入った場合、取り除かないと居場所がバレてしまいます。

さて、こんな恐ろしい殺人ロボットから逃げ切ることはできるのか。

 

まだ観てないなら、ぜひNetflixで「メタルヘッド」を観てからこの記事に戻って来てください。

ここからはネタバレしまーす。

想像力を掻き立てる白黒

白黒にした理由は想像を掻き立てるためでしょう。

色が無い分、無意識のうちに頭の中で色を補います。

中途半端な映像と配色にするよりも、それぞれの頭の中で行われる補正によってイヌの質感や近未来感が出ます。

また、白黒にしたことによって際立つシーンもあります。

女性が家に逃げ込んでからイヌに襲われそうになるものの、白いペンキをかけることで車まで避難に成功するシーンです。

このシーンは、ほとんど白黒で表現していたからこそ、2重の驚きと感動がありました。

1つ目は犬目線にカメラが切り替わったときに画面が真っ白にな映像的な美しさ。

2つ目は、白黒であることから視聴者の頭のなかに生まれていた色への油断を逆手にとり、逃げるツールとして色を使ったこと。

非常に効果的に白黒が生きたシーンでした。 

近未来感がない

ブラックミラーシリーズのおもしろさは、近い未来に起こりそうで、少し怖いと感じる設定になっていることです。

しかし、メタルヘッドの世界は現在とつながっているとは感じられません

古い車やトランシーバー、最新の殺人兵器のように、画面に映るものの時代感がちぐはぐだし白黒だからです。

もちろん、近未来に「イヌ」が人を殺し町を壊し荒廃させた可能性も考えましたが、それにしても登場人物から進化したテクノロジーを見ることができませんでした。

これではブラックミラーの良さである、近未来の恐怖を感じることができません。

それは、近未来を表現しているわけでは無かったからです。

最後に分かる箱の中身

必死でイヌと戦って3人の命を失ってまで手に入れようとしていたものは、ただのテディーベアでした。

なんだテディーベアか。って思いませんでしたか?

ここで、非常に示唆に富んだコメントをブラックミラー大好きwomanさんから頂いたので、記事中で紹介します。

最後のクマのぬいぐるみのシーンですが、現代のインスタグラムや、snsとすごく似ている気がします。

このドラマを見ていると最後の感想は「たかがクマのぬいぐるみでこんな必死に戦ったのか、逃げたのか」という印象になりがちですが、そのたかが←のもののために必死こいてお金までも費やし、特別な思いでインスタグラムなどに写真を投稿する人間も現代では少なくない。

そして時にはアプリを起動しながら(たかがゲームの快楽のために)交通事故なども起こしているのも明らかだ。

人からたかが〇〇と思われるようなものでもその人にとっては必死の思いで手に入れたいものかもしれない。

まさに現代を映し出してるような気がしますね。だからブラックミラー 大好き。現代の捉え方と映し出し方が素晴らしくアートですね。

まさにこの通りです。

最近は「他者からは理解されない自分の好き」を追求することがますます顕著になっています。

自分の身近なコミュニティーに参加しなくても、SNSによって好きなものが同じコミュニティーに参加することができるからです。

残酷すぎる成功法則 に書いてありましたが、プロアスリートがそうであるように、外向的ではなく内向的に好きなことを追求していくこで、社会を変えるような「成功」に繋がったりもします。

他人からは理由も良さも分からないかもしれないけど、それでも追求する。

「メタルヘッド」ではそんな現代を良い悪いとジャッジするわけではなく過激に表現する。

これぞブラックミラーといったところです。

www.fujiwarayoshito.com

こちらもどうぞ

「児玉健の遊び人トーク」#9 石橋叩いて叩いて渡る|経験値とお金

「モバイルボヘミアン」になるためにミニマムライフコストを計算してみた

ありふれた日常の繰り返しが愛おしくなる映画「パターソン」の感想

お仕事の種類は246種類!在宅ワークならクラウドワークス   

このブログについて

プライバシーポリシー及びその他の注意事項について - ヨリミチ書店