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【Netflixおすすめ】近未来をブラックユーモアで描く「ブラック・ミラー」シーズン4「宇宙船カリスター号」

フジワラヨシトです。

正月休みに家でこたつに入りながら、みかん片手にのんびりNetflixを観るのってすごく幸せな気分になります。どれだけでも夜更かしできちゃいます。

でもNetflixにも難点が1つあります。それは作品数が多すぎて、観る作品を決めるだけで結構な時間を使ってしまうところです。

そこで本日は、ぼくがNetflixで最も大好きなシリーズの1つである「ブラック・ミラー」の中から1作品を紹介します。

ブラック・ミラーとは

ブラック・ミラーは近未来の世界をブラックユーモアを交えて描いています

自分の記憶をすべて録画再生できるチップを身体に埋め込んでいたり、SNSでの評価が日々の生活を支配する世界だったりです。わりと数年以内に実現されるんじゃないかと思わせるような設定になっています。

シーズン4まであって、シーズンごとに60分前後の話が3〜6話あります。それぞれの話に関連性はなく独立しているので、エピソードからあらすじを見て、興味あるのから観ていくのがおすすめです。

シーズン4は12月29日に公開されたばかりなので、ブラック・ミラーファンのぼくとしては、エピソードを観てくのが楽しみです。

宇宙船カリスター号

シーズン4の1つ目のエピソードのタイトルは「宇宙船カリスター号」です。

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 えぇー。SFアクションかー。と思ったあなた、安心してください。僕はSFアクションはスター・ウォーズ以外受け付けない体質ですが、「宇宙船カリスター号」はまったく問題ありませんでした。話の主軸がまったく違うからです。

あらすじ

主人公テイリーは会社の偉い人(CHIEF TECHNICAL OFFICER)にも関わらず、社員に命令も出来ず、社員からも尊敬されていない(コーヒーすら入れてもらえない)、イケてない人です。

そんな彼の趣味は自分でプログラムしたゲームをすること。ゲームの中では自分が宇宙船の船長で、他の登場人物は会社の同僚たちです。テイリーはゲームの中では職場とは打って変わって「ボス」になります。

ある日、職場にテイリーのプログラム技術に惚れ込んだナネットという女性が転職してきます。愛想が良く、テイリーにコーヒを入れてくれます。童貞をこじらせている(と思われる)テイリーはナネットのことが気になりはじめます。

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しかし、ナネットは同僚からテイリーとは距離を置いた方が良いと言われたこともあり、次第に話すことが少なくなります。

ここからテイリーの本領発揮です。社員が帰った職場で、おもむろに両手に白い手袋をはめてナネットのデスクのゴミ箱から、使い捨てコーヒーカップの蓋を手に入れます。家に持ち帰ると、そこからDNAを採取して、ナネットの複製を自作のゲームの中にインストールします。

ここでゲームの説明

・テイラーが大好きな宇宙船のテレビが元。

・DNAを入れることで、現実世界の人物の複製をインストールできる。

・複製された人物にも自我がある。(自分が複製だと思っていない。)

・ゲーム世界ではテイラーが神。

・性器や排泄が無い。

・みんなが演技をすることでゲームのストーリーが成り立っている。

 

このゲームの中には、現実世界でテイラーが気にいらない人を入れていたのです。ゲーム内ではなんでもテイラーの思い通りになるため、部下は尊敬してくれるし、コーヒーを入れてくれるし、キスもしてくれます。

こんな箱庭の中ではいっさいの自由がないため、ナネットは脱出を図ります。

はたしてどのように脱出するのか。そこがストーリー上の見どころです。

ディテールも楽しい

ブラック・ミラーシリーズは近未来の世界のディテールにもこだわっているので、そこも注目ポイントです。例えば本作では、家に入ると自動で電気が次々と点灯したり、インターホンのモニターが大きくなっていたり、スマホがかなり薄かったりします。

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近い将来はこうなるのかなと思いながら観ると、わくわくしてきます。

おわりに

ブラック・ミラーシリーズは、考えさせられることも多いです。

例えば本作で言えば、テイラーが行っていることは悪いことなのでしょうか。ある意味ゲーム内に人を監禁して自分の思い通りにしています。しかしその人はあくまで複製されたものにすぎず、現実の人とは一切関係がありません。とは言っても、複製された人も自我あるため、すごく苦しんでいるわけです。

こんなことについて、観たあとに家族で話してみるのも、なかなか楽しいお正月になるのではないでしょうか。